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「自分の中にいる誰か」と出会い直すということ

  • 執筆者の写真: miho watanabe
    miho watanabe
  • 8月1日
  • 読了時間: 5分


──内なる声との再接続のために


内なる声は特別なものじゃない。

誰にでも当たり前にあるもの、

でも私たちはそのことを忘れてしまった。

内なる声を失わされてしまった。


こんにちは。銀河のシャーマン・もじゃみほです。

今日は、スピリチュアルな日常を送る際にとても大切な問いを一緒に見つめてみます


「あなたの中にいる“誰か”とは、いったい何者なのか?」



◆「内なる声」とは何か


私たちはよく「心の声を聴いて」なんていいます。

あるいは「直感」「ひらめき」「虫の知らせ」などのかたちで、それを受け取ることもあるでしょう。


けれど内なる声は、誰かがはっきりと日本語で語りかけてくるわけではありません。

ドラマやアニメのキャラのように、あなたの前やら頭の中にわかりやすく登場するものでもありません。


それは、肌感覚や記憶のようなイメージ、音や匂い、色、感触のようにふんわりとした形で現れることが多いのです。

まるで、昨日のご飯を思い出すように言われたとき頭の中のスクリーンにふっと浮かぶカツ丼のようなもの。内なる声、ビジョンの伝わり方とはそんな曖昧さと親密さを持っています。


この“内なる声”とは、あなたの延長線上にある「もう一人の自分」です。

スピリチュアルな文脈で言えば、「ハイヤーセルフ」や「大いなる自己」と呼ばれる存在でもありますが、それはどこか外にいるありがたい存在ではなく、まぎれもなくあなた自身なのです。



◆なぜ多くの人が内なる声を感じられなくなったのか


本来なら、内なる声はすべての人に備わっています。

でも現代社会では、それを「幻覚」と混同して恐れたり、

あるいは「非現実的なもの」として無視したりする文化があります。


子どもの頃には誰しも、「もう一人の自分」と自然に話していたかもしれません。

でも大人になるにつれ、それは抑圧され、静かになり、関係は分断されていきます。


その結果、私たちは「孤独」を深く感じるようになりました。私は1人で生きている生き物であり、世界は理不尽にひどく、つらい。頼れるものは数字や金や名誉だけ。

そして、自分で人生全部を引き受けなくてはいけないと思い込んでしまいました。

私たちは肉体的な自己だけで生きようとすることで、視野は狭まり、不安は増していきます。


そのとき私たちは、判断をAIや占い、他人の声に委ねたくなってしまうのです。

けれど、AIは未来を見通せないし、過去のデータをまとめただけのチープなもの。占いはあなたという人をよく知らないと表面上の解釈にとどまります。他人は私たちの人生に責任を取ってはくれません。

外側の意見やアドバイスをあなたは使うことはできても、「決断を委ねる」ことは、本当の意味で自分を自分の人生を手放すことなのです。



◆内なる声を「使う」には


内なる声はいつでもそばにいます。

でも、それを活かすにはちょっとした“条件”があります。

• 一点集中で心を澄ますこと

• 真剣さと遊び心の両方を持つこと

• 日常的に内なる声に関わり、信頼関係を育むこと


内なる声は、AIと違っていつも「自分の好みに寄り添ってくれる」とは限りません。

むしろ時に、社会の常識に逆らうようなことを囁いてくることすらあります。

でもそれが、あなたにとって本当の意味で「必要な方向」であることもあるのです。


大切なことがひとつあります。“内なる声”は、一つの顔ではありません。ふつうの人は天使のように無邪気な存在だったり、仙人のように賢い存在とかを想像するかもしれません。自分からは遠いなんか偉くて純粋でいい存在。

内なる声はあなたを力強く助ける存在でもあり、優しく慰める存在でもあり、くだらない遊びに誘う存在でもあり、リーダーのようにあなたを導く存在でもあります。


そう、あなたの中には、すでに豊かなチームがいるのです。あなたは1人ではありえないのです。



◆「自分」というサイズを知る


私たちは「自分以上」になることはできません。

そして「自分以下」にも、なろうとしなくていい。


誰かの期待に合わせて、自分のサイズを変えようとすると、

ますます自分の中心が分からなくなり、

内なる声も、より遠くに感じるようになります。


でも、内なる声と関係を結び直すことで、

「私は私でよかったんだ」と思えるようになる。

それは、孤独から解放され、

長期的に見て最良の選択ができる「自分軸」へとつながっていきます。



◆あなたの世界には、すでに“誰か”がいる


「私の中には誰もいない」と思うとき、

その言葉そのものが、あなたの世界からその存在を消してしまう力を持っています。


だからこそ、あえて言いましょう。


あなたの中には、ちゃんと“誰か”がいる。


目には見えなくても、声がはっきりしなくても、それはあなたが今ここに存在している限り、必ず一緒にいる存在です。


それは、あなた自身なのです。大いなる存在は大いなるあなたなのですから。



さいごに


内なる声と関係を築くことは、スピリチュアルな道だけでなく、

「自分を信じて生きる」という、ごく現実的な道でもあります。現実的な幸福や成功や充実とまっすぐつながっているものです。


あなたが、あなたの中にいる“誰か”の気配に気づき、日々の選択の中でその声にそっと耳を傾けてくれることを願っています。



 
 
 

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